こころみ薬事典

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全科

ハロペリドールデカン酸エステル

先発: ハロマンス

薬効分類: 精神・神経

ハロペリドールデカン酸エステルは精神・神経に分類される医薬品です。主な適応は「統合失調症」など。本ページではPMDA添付文書に基づく用法・用量、禁忌、相互作用、副作用と、規格別の薬価・包装情報を掲載しています。

⚠ 安全サマリー

禁忌昏睡状態の患者[昏睡状態が悪化するおそれがある詳細 ↓併用禁忌アドレナリン(アナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用詳細 ↓主な副作用■重大な副作用 悪性症候群(0.1%未満) 心室細動、心室頻拍(頻度不明) 麻痺性イレウス(詳細 ↓

監修医による解説

脳内のドパミンの働きを調整する抗精神病薬で、統合失調症や強い興奮・幻覚・妄想などに用いられます。

  • 手のふるえ・体のこわばり・じっとしていられない感じ(錐体外路症状)が出ることがあります。
  • のどの渇き・便秘・立ちくらみなどが出ることがあります。
  • 急な中止は避け、量の調整や気になる症状は医師に相談してください。

監修: 大澤 亮太 医師(医療法人社団こころみ)

注射

用法・用量

ハロペリドールとして、通常1回量50〜150mgを4週間隔で筋肉内投与する。投薬量、注射間隔は症状に応じて適宜増減ならびに間隔を調節する。なお、初回用量は、経口ハロペリドールの1日用量の10〜15倍を目安とし、可能な限り少量より始め、100mgを超えないものとする。

規格先発薬価後発薬価
50mg1443/管
100mg2263/管

効能・効果

統合失調症

禁忌

昏睡状態の患者[昏睡状態が悪化するおそれがある。]
バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[中枢神経抑制作用が増強される。]
重症の心不全患者[心筋に対する障害作用や血圧降下が報告されている。]
パーキンソン病又はレビー小体型認知症のある患者[錐体外路症状が悪化するおそれがある。]
本剤の成分又はブチロフェノン系化合物に対し過敏症の患者
アドレナリン(アドレナリンをアナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く)、クロザピンを投与中の患者
妊婦又は妊娠している可能性のある女性

副作用

■重大な副作用
悪性症候群(0.1%未満)
心室細動、心室頻拍(頻度不明)
麻痺性イレウス(0.1%未満)
遅発性ジスキネジア(0.1%未満)
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)
無顆粒球症(頻度不明)、白血球減少(0.1%未満)、血小板減少(頻度不明)
横紋筋融解症(頻度不明)
肺塞栓症、深部静脈血栓症(頻度不明)
肝機能障害(0.1~5%未満)、黄疸(頻度不明)
■その他の副作用
【5%以上】パーキンソン症候群(振戦、筋強剛、流涎、寡動、歩行障害、仮面様顔貌、嚥下障害、構音障害等)、アカシジア(静坐不能)、注射局所の反応(発赤、腫脹、疼痛、硬結等)、脱力感・倦怠感、めまい・ふらつき・立ちくらみ
【0.1〜5%未満】心電図異常(心室性期外収縮、心房性期外収縮等)、動悸、頻脈、徐脈、血圧降下、血圧上昇、胸内苦悶感、肝機能異常(AST、ALT、γ-GTP、ALP、LDH、ビリルビン等の上昇)、ジスキネジア(口周部、四肢等の不随意運動等)、ジストニア(痙攣性斜頸、顔面・喉頭・頸部の攣縮、後弓反張、眼球上転発作等)、眼の調節障害、発疹、白血球・顆粒球増加、食欲不振、口渇、悪心・嘔吐、胃不快感、便秘、下痢、体重増加、体重減少、月経異常、不安・焦燥感、興奮・易刺激性、頭痛・頭重、睡眠障害、眠気、抑うつ、脳波異常、傾眠、発汗、発熱、鼻閉、排尿障害、のぼせ、浮腫、CK上昇、高脂血症
【0.1%未満】霧視、視覚異常(目のチカチカ等)、光線過敏症、そう痒感、白血球減少、貧血、血沈の亢進、腹痛、食欲亢進、腹部膨満感、乳汁分泌、インポテンス、呼吸困難、緊張、離人感、意識障害、過鎮静、痙攣、BUN上昇、尿糖の陽性化、無動
【頻度不明】蕁麻疹、血管性浮腫(喉頭浮腫、舌浮腫)、持続勃起、女性化乳房、高プロラクチン血症、喉頭攣縮、尿閉、低体温

飲み合わせ(併用禁忌)

アドレナリン(アナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く)
ボスミン
アドレナリンの作用を逆転させ、重篤な血圧降下を起こすことがある。
アドレナリンはアドレナリン作動性α、β-受容体の刺激剤であり、本剤のα-受容体遮断作用により、β-受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強される。
クロザピン
クロザリル
クロザピンは原則単剤で使用し、他の抗精神病薬とは併用しないこととされている。本剤は半減期が長いため、本剤が体内から消失するまでクロザピンを投与しないこと。
本剤が血中から消失するまでに時間を要する。

同成分・同種薬(持効性抗精神病剤)

この薬が使われる主な病気・症状

統合失調症

よくある質問

Q. ハロペリドールデカン酸エステルは何に使う薬ですか?
ハロペリドールデカン酸エステルは精神・神経に分類される医薬品で、主に「統合失調症」などに用いられます。
Q. ハロペリドールデカン酸エステルの用法・用量(飲み方)は?
添付文書では「ハロペリドールとして、通常1回量50〜150mgを4週間隔で筋肉内投与する」などとされています。実際の用法・用量は症状や年齢で異なるため、医師の指示と最新の添付文書に従ってください。
Q. ハロペリドールデカン酸エステルの主な副作用は何ですか?
主な副作用として「■重大な副作用 悪性症候群(0.1%未満) 心室細動、心室頻拍(頻度不明) 麻痺性イレウス(0.1%未満) 遅発性ジスキネジア(0.1%未満) 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明) 無顆粒球症(頻度不」などが報告されています。気になる症状があれば医師・薬剤師にご相談ください。
Q. ハロペリドールデカン酸エステルにジェネリック(後発医薬品)はありますか?
現時点でこのデータベースに後発医薬品の登録は確認できません。
Q. ハロペリドールデカン酸エステルで注意が必要な飲み合わせはありますか?
「アドレナリン(アナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く) ボスミン アドレナリンの作用を逆転させ、重篤な血圧降下を起こすことがある」など併用に注意が必要な薬剤があります。服用中の薬は必ず医師・薬剤師にお伝えください。
出典: 添付文書情報は 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)の提供データに基づきます。基本情報・薬価は厚生労働省 薬価基準、包装は MEDIS HOT コードマスターによります。
📄 添付文書(PMDA・PDF)を開く免責事項・出典について

本ページは医療従事者向けの参考情報です。診断・処方・服薬の最終判断は最新の添付文書および医師・薬剤師の判断によってください。
監修: 大澤 亮太(精神保健指定医/医療法人社団こころみ 理事長) 免責事項薬事典で検索