くすりの用語集

ジェネリック・半減期・相互作用・副作用・禁忌など、薬の説明でよく出会うことばを、医師監修で患者さん・ご家族向けにやさしく解説します。

あ行

アセトアミノフェン痛みと熱をやわらげる薬で、胃にやさしく小児・妊娠中にも比較的使いやすいとされますアナフィラキシー薬・食物などで起こる、急速で全身性の重いアレルギー反応です維持療法(と急性期治療)症状が落ち着いた後も、再発を防ぐために続ける治療のことです一般名処方商品名ではなく有効成分の名前(一般名)で処方し、薬局で薬を選べるようにする方式です一包化(いっぽうか)複数の薬を、飲むタイミングごとに1つの袋にまとめることです医薬品の供給不足・限定出荷薬が一時的に手に入りにくくなり、別のメーカー品などに変わることがありますNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)痛み・熱・炎症をやわらげる薬の総称で、ロキソプロフェン・イブプロフェンなどが含まれます横紋筋融解症筋肉が壊れて、強い筋肉痛・脱力・赤褐色の尿が出る状態で、注意が必要な副作用ですOTC医薬品(市販薬)処方箋なしで薬局・ドラッグストアで買える薬ですOD錠(口腔内崩壊錠)水がなくても口の中で唾液で溶ける、飲みやすい錠剤ですお薬手帳使っている薬・アレルギー歴などを記録し、医療機関で共有するための手帳ですお酒(アルコール)と薬アルコールは多くの薬の効き・副作用に影響し、危険な組み合わせもあります

か行

かかりつけ薬剤師・薬局服用中の薬をまとめて把握し、相談にのってくれる決まった薬剤師・薬局です過量服用・中毒(オーバードーズ)薬を決められた量より多く使い、体に害が出る状態です漢方薬生薬を組み合わせた東洋医学の薬で、医療用として処方されるものもありますQT延長心電図の波形が延び、まれに危険な不整脈につながることがある状態です吸入薬(吸入ステロイドなど)薬を霧状・粉状にして吸い込み、気道に直接届ける薬です去痰薬(たんの薬)痰を出しやすくして、痰のからむ咳を楽にする薬です禁忌その薬を使ってはいけない病気・状態・組み合わせのことですグレープフルーツと薬一部の薬は、グレープフルーツで効きが強くなりすぎることがあります血糖自己測定(SMBG)患者さん自身が、指先などの血液で血糖値を測ることです下痢止め(止瀉薬)下痢をおさえる薬ですが、感染性の下痢では使わない方がよいことがあります減薬・断薬(デプレスクライビング)効果と副作用・負担を見直し、必要性の低い薬を計画的に減らす・やめることです抗菌薬(抗生物質)細菌による感染を治す薬で、ウイルスによるかぜには効きません抗コリン作用口の渇き・便秘・排尿しにくさ・目のかすみなどを起こしうる、薬の作用の一つです光線過敏症(薬による日光過敏)薬を使っている間に日光を浴びると、皮膚に強い赤みやかぶれが出ることです効能・効果(適応)その薬が、どの病気・症状に使うと国に認められているかを示すものです

さ行

作動薬(アゴニスト)・拮抗薬(アンタゴニスト)受容体を「働かせる薬」と「働きをふさぐ薬」を指す、薬の作用の分類ですサプリメント・健康食品と薬サプリや健康食品も薬と相互作用することがあり、申告が大切です剤形(ざいけい)錠剤・カプセル・散剤・液剤・外用など、薬の形・タイプのことです坐剤(坐薬・座薬)肛門や膣に入れて使う薬で、吐き気があるときや乳幼児にも使いやすい剤形です残薬(のみ残し)飲み忘れなどで手元に残った薬のことですジェネリック医薬品(後発医薬品)先発医薬品と同じ有効成分・量で、効き目や安全性が同等と認められた、あとから発売される薬ですシックデイ(体調不良の日)糖尿病などの方が発熱・下痢・食欲不振などで体調を崩した日の、薬の対応の考え方です使用期限(開封後の期限)薬が品質を保てる期限で、開封後は表示より短くなるものがあります小児の薬の量子どもの薬は主に体重をもとに決められ、大人の薬の自己調整は危険です初回通過効果飲んだ薬が全身に回る前に、肝臓などで分解されて量が減ることです食前・食後・食間薬を飲むタイミングの指示で、食事との関係で吸収や胃への負担が変わるため決められています徐放性製剤(じょほう)有効成分がゆっくり溶け出すように作られ、効果が長く続く錠剤・カプセルです処方箋医薬品(医療用医薬品)医師の処方箋にもとづいて薬局で受け取る、医療用の薬です自己注射患者さん自身が、指導を受けて自宅で行う注射のことです受容体(レセプター)薬やホルモンが結びついて作用を伝える、細胞側の「受け皿」ですステロイド(副腎皮質ホルモン)炎症や過剰な免疫の働きを抑える薬で、塗り薬・飲み薬・吸入・点眼・注射などがありますステロイド外用薬の強さ(ランク)塗るステロイドは5段階の強さに分かれ、部位や症状で使い分けますステロイド(飲み薬)の副作用内服ステロイドを長く使うときに注意する、さまざまな影響のことです生活習慣病食事・運動・喫煙などの生活習慣が関わる病気の総称です生物学的同等性ジェネリックが先発品と同じように体内で効くと確認するための試験・考え方です生物学的製剤(抗体医薬)生物のしくみを利用して作る薬で、免疫や炎症の特定の分子に働きかけます咳止め(鎮咳薬)咳をしずめる薬で、咳のタイプによって向き・不向きがありますセロトニン症候群セロトニンを高める薬の作用が強く出て、興奮・発汗・ふるえなどが起こる状態です先発医薬品(新薬・ブランド医薬品)新しく開発・承認され、最初に発売された薬で、ジェネリックのもとになる薬です舌下錠(ぜっか)舌の下で溶かして、口の粘膜からすばやく吸収させる錠剤です漸減(少しずつ減らす・テーパリング)薬を急にやめず、時間をかけて少しずつ減らしていく方法です相互作用(飲み合わせ)複数の薬や食品を一緒にとることで、効果が強まったり弱まったり、副作用が出やすくなることです

た行

対症療法と原因療法症状をやわらげる治療(対症療法)と、原因そのものを治す治療(原因療法)の違いです耐性・依存使い続けるうちに効きにくくなる(耐性)、やめられなくなる(依存)ことです貼付剤(貼り薬・パッチ)皮膚に貼って、局所または全身に成分を届ける薬です治療域・血中濃度薬が効きすぎず・効かなすぎず、ちょうどよく効く血液中の濃度の範囲です治療薬物モニタリング(TDM)採血で薬の血中濃度を測り、量を適切に調整することです低血糖血糖が下がりすぎて、冷や汗・動悸・手のふるえ・意識の低下などが起こる状態です適応外使用承認された効能・効果とは異なる病気・使い方で、医師の判断のもと薬を使うことです点眼薬(目薬)目にさして使う薬で、正しいさし方と複数併用時の間隔が大切です天井効果(頭打ち)ある量を超えて増やしても、効果はそれ以上あまり強くならないことです点滴(静脈注射・輸液)血管に直接、水分・電解質や薬を入れる方法です点鼻薬鼻にスプレー・点鼻して使う薬で、アレルギー性鼻炎や鼻づまりに用います添付文書薬の効能・用法用量・副作用・禁忌などを定めた、公式の説明文書ですデポ剤(持続性の注射)1回の注射で数週間〜数か月効果が続くように作られた注射剤です投与経路(内服・外用・注射など)薬を体のどこから・どのように取り入れるか(飲む・塗る・注射など)です頓服・頓用(とんぷく)症状が出たときにその都度使う飲み方で、毎日決まって飲む「定期薬」と区別されます導入量・維持量(負荷投与)最初に多めに使い(導入・負荷)、その後は少なめで保つ(維持)投与のしかたです

な行

は行

配合剤(合剤)2種類以上の有効成分を1つにまとめた薬で、飲む錠数を減らせる利点がありますハイリスク薬(とくに注意が必要な薬)使い方を誤ると重い影響が出やすく、丁寧な管理が必要な薬の総称です吐き気止め(制吐薬)吐き気・嘔吐をおさえる薬で、原因に応じて使い分けられます半減期薬の血液中の濃度が半分になるまでの時間で、効き目の長さや飲む回数の目安になりますバイオアベイラビリティ(生物学的利用能)飲んだ薬のうち、実際に全身に届いて働ける割合のことですバイオシミラー(バイオ後続品)先行するバイオ医薬品と品質・有効性・安全性が同等と認められた、あとから作られる薬です副作用薬の本来の目的以外に起こる、望ましくない作用のことです服薬アドヒアランス患者さん自身が納得して、決められた通りに薬を続けられていることです服薬ゼリー・服薬補助薬を飲みやすくするためのゼリーなどの補助品です錠剤の粉砕・分割(つぶす・割る)飲みにくいときに錠剤を砕く・割ることですが、してはいけない薬もありますプラセボ(偽薬)有効成分を含まない薬で、効果の科学的な検証などに用いられますプロドラッグ体内で変化して初めて効き目を発揮するように設計された薬です併用薬同じ時期に一緒に使っている、ほかの薬のことですHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)過去1〜2か月ほどの平均的な血糖の状態を示す血液検査の値です薬の保管・保存薬の品質を保つための、正しいしまい方(温度・湿気・光・場所)ですポリファーマシー(多剤併用)多くの薬を併用することで、飲み合わせや副作用・飲み間違いのリスクが高まる状態です

ま行

や・ら・わ行

薬剤耐性(耐性菌・AMR)抗菌薬が効きにくい細菌が増えることで、世界的な問題になっています薬剤熱(薬による発熱)薬が原因で起こる発熱で、原因薬の中止で下がるのが特徴です薬疹(やくしん)薬が原因で起こる発疹で、まれに重症化することがあります薬物アレルギー薬に対する免疫の過剰な反応で、発疹から重いものまで幅があります薬物代謝酵素(CYP・チトクロムP450)肝臓で薬を分解する酵素の一群で、飲み合わせ(相互作用)の多くに関わります有害事象・副作用薬の使用中に起こる好ましくない出来事のうち、副作用は薬との関係が疑われるものです有効成分・添加物薬の効き目を担う成分(有効成分)と、形を保つなどのための成分(添加物)です用法・用量薬を「いつ・どのように(用法)」「どれだけ(用量)」使うかの決まりです用量調節(腎機能・肝機能)腎臓や肝臓の働き・年齢などに合わせて、薬の量を加減することです用量の調整(漸増・少しずつ増やす)副作用を避けるため、少量から始めて様子をみながら増やしていく方法です予防投与(予防内服)病気や発作・感染を防ぐために、症状が無くても前もって薬を使うことです力価(りきか)・薬の強さ同じ効果を得るのに必要な量の少なさ=薬の「強さ」の目安です離脱症状(中断症状)薬を急にやめたり減らしたりしたときに出る、不調のことですリバウンド(反跳)薬を急にやめたときに、もとの症状が一時的に強く戻ってしまうことですレスキュー薬(頓用の追加)定期の薬でおさえきれない痛みなどに、必要時に追加で使う薬ですワクチン(予防接種)感染症にかかりにくくしたり、重症化を防いだりするための予防の注射・接種です

本ページは患者さん・ご家族向けの一般的な情報提供です。個別の診断・治療に代わるものではありません。実際の判断は医師・薬剤師にご相談ください。 免責事項薬を検索