こころみ薬事典

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全科

ガンシクロビル

先発: デノシン

薬効分類: 感染症(抗菌・抗真菌)

ガンシクロビルは感染症(抗菌・抗真菌)に分類される医薬品です。主な適応は「下記におけるサイトメガロウイルス感染症 後天性免疫不全症候群 臓器移植(造血幹細胞移植も含む) 悪性腫瘍」など。本ページではPMDA添付文書に基づく用法・用量、禁忌、相互作用、副作用と、規格別の薬価・包装情報を掲載しています。

⚠ 安全サマリー

禁忌好中球数500/mm3未満又は血小板数25,000/mm3未満等、著しい骨髄抑制が認められる詳細 ↓併用禁忌マリバビル(リブテンシティ) 併用により、本剤の抗ウイルス作用が阻害されるおそれがある詳細 ↓主な副作用■重大な副作用 骨髄抑制、汎血球減少、再生不良性貧血、白血球減少、好中球減少、貧血、血小板減詳細 ↓

監修医による解説

ウイルスDNAポリメラーゼを阻害し、サイトメガロウイルス(CMV)の増殖を抑制する抗ウイルス薬です。主に免疫不全状態にある患者のCMV感染症の治療・予防に用いられます。骨髄抑制や腎機能障害などの重篤な副作用発現に注意が必要な薬剤です。

  • 重篤な骨髄抑制(好中球減少、血小板減少等)に注意が必要です。
  • 腎機能障害のある患者では投与量の調節が必要になることがあります。
  • 催奇形性・遺伝毒性が報告されており、男女ともに避妊が必要です。

※ 添付文書をもとに作成し、監修医が確認した参考情報です。

監修: 大澤 亮太 医師(医療法人社団こころみ)

注射・静注

用法・用量

初期治療は、通常、ガンシクロビルとして1回体重1kg当たり5mgを1日2回、12時間毎に1時間以上かけて、点滴静注する。維持治療は、後天性免疫不全症候群の患者又は免疫抑制剤投与中の患者で、再発の可能性が高い場合は必要に応じ維持治療に移行することとし、通常、体重1kg当たり1日6mgを週に5日又は1日5mgを週に7日、1時間以上かけて点滴静注する。維持治療中又は投与終了後、サイトメガロウイルス感染症の再発が認められる患者においては必要に応じて再投与として初期治療の用法・用量にて投与することができる。なお、腎機能障害のある患者に対しては、腎機能障害の程度に応じて適宜減量する。(注射液の調製法)1バイアル(ガンシクロビル500mgを含有)を注射用水10mLに溶解し、投与量に相当する量を1バイアル当たり通常100mLの補液で希釈する。なお、希釈後の補液のガンシクロビル濃度は10mg/mLを超えないこと。

規格先発薬価後発薬価
500mg10090/瓶3988〜・1社

効能・効果

下記におけるサイトメガロウイルス感染症
後天性免疫不全症候群
臓器移植(造血幹細胞移植も含む)
悪性腫瘍

禁忌

好中球数500/mm3未満又は血小板数25,000/mm3未満等、著しい骨髄抑制が認められる患者[本剤の投与により重篤な好中球減少及び血小板減少が認められている。],,,
ガンシクロビル、バルガンシクロビル又は本剤の成分、ガンシクロビル、バルガンシクロビルと化学構造が類似する化合物(アシクロビル、バラシクロビル等)に対する過敏症の既往歴のある患者
マリバビルを投与中の患者
妊婦又は妊娠している可能性のある女性

副作用

■重大な副作用
骨髄抑制、汎血球減少、再生不良性貧血、白血球減少、好中球減少、貧血、血小板減少(いずれも頻度不明)
血小板減少に伴う重篤な出血(消化管出血を含む)(頻度不明)
腎不全(頻度不明)
膵炎(頻度不明)
深在性血栓性静脈炎(頻度不明)
痙攣、精神病性障害、幻覚、錯乱、激越、昏睡(いずれも頻度不明)
敗血症等の骨髄障害及び免疫系障害に関連する感染症(頻度不明)
■その他の副作用
【5%以上】好酸球増多、悪心、頭痛(12.5%)、クレアチニンクリアランス低下、クレアチニン上昇、BUN上昇等の腎機能障害、AST上昇、ALT上昇、ALP上昇、LDH上昇等の肝機能障害
【頻度不明】低色素性貧血、脾腫、貧血、無力症、浮腫、疼痛、倦怠感、胸痛、腹部腫脹、悪寒、発熱、不整脈、低血圧、血管拡張、高血圧、呼吸困難、咳の増加、そう痒、発疹、腹痛、食欲不振、鼓腸放屁、消化不良、口渇、おくび、便秘、アフタ性口内炎、便失禁、食道炎、胃炎、潰瘍性口内炎、嚥下障害、下痢、嘔吐、胃腸障害、不眠症、眩暈、神経障害、異夢、傾眠、鎮静、思考異常、健忘症、緊張亢進、歩行異常、異常感覚、不安、多幸症、偏頭痛、情緒不安、運動過多、振戦、せん妄、性欲減退、ミオクロヌス、運動失調、躁病反応、うつ病、神経質、精神病、皮膚乾燥、斑状丘疹、ざ瘡、発汗、脱毛、頻尿、尿路感染、血尿、黄疸、肝炎、両下肢痙直、筋肉痛、筋無力症、背痛、骨痛、CK上昇、関節痛、味覚倒錯、視覚障害、硝子体混濁、眼痛、耳痛、耳鳴、失明、結膜炎、難聴、網膜剥離、網膜炎、霧視、静脈投与による静脈炎、痛み、体重減少、感染、インポテンス、高血糖、低血糖、乳房痛、低カリウム血症、蜂巣炎、低ナトリウム血症

飲み合わせ(併用禁忌)

マリバビル(リブテンシティ)
併用により、本剤の抗ウイルス作用が阻害されるおそれがある。
マリバビルは、本剤の活性化又はリン酸化に必要なウイルス由来のUL97を阻害する。

同成分・同種薬(抗サイトメガロウイルス化学療法剤)

よくある質問

Q. ガンシクロビルは何に使う薬ですか?
ガンシクロビルは感染症(抗菌・抗真菌)に分類される医薬品で、主に「下記におけるサイトメガロウイルス感染症 後天性免疫不全症候群 臓器移植(造血幹細胞移植も含む) 悪性腫瘍」などに用いられます。
Q. ガンシクロビルの用法・用量(飲み方)は?
添付文書では「初期治療は、通常、ガンシクロビルとして1回体重1kg当たり5mgを1日2回、12時間毎に1時間以上かけて、点滴静注する」などとされています。実際の用法・用量は症状や年齢で異なるため、医師の指示と最新の添付文書に従ってください。
Q. ガンシクロビルの主な副作用は何ですか?
主な副作用として「■重大な副作用 骨髄抑制、汎血球減少、再生不良性貧血、白血球減少、好中球減少、貧血、血小板減少(いずれも頻度不明) 血小板減少に伴う重篤な出血(消化管出血を含む)(頻度不明) 腎不全(頻度不明) 膵炎(頻度不明) 深在性」などが報告されています。気になる症状があれば医師・薬剤師にご相談ください。
Q. ガンシクロビルにジェネリック(後発医薬品)はありますか?
後発医薬品(ジェネリック)があります。
Q. ガンシクロビルで注意が必要な飲み合わせはありますか?
「マリバビル(リブテンシティ) 併用により、本剤の抗ウイルス作用が阻害されるおそれがある」など併用に注意が必要な薬剤があります。服用中の薬は必ず医師・薬剤師にお伝えください。
出典: 添付文書情報は 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)の提供データに基づきます。基本情報・薬価は厚生労働省 薬価基準、包装は MEDIS HOT コードマスターによります。
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本ページは医療従事者向けの参考情報です。診断・処方・服薬の最終判断は最新の添付文書および医師・薬剤師の判断によってください。
監修: 大澤 亮太(精神保健指定医/医療法人社団こころみ 理事長) 免責事項薬事典で検索