こころみ薬事典

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全科

乾燥BCG膀胱内用

先発: イムノブラダー

薬効分類: 感染症(抗菌・抗真菌)

乾燥BCG膀胱内用は感染症(抗菌・抗真菌)に分類される医薬品です。主な適応は「表在性膀胱癌 膀胱上皮内癌」など。本ページではPMDA添付文書に基づく用法・用量、禁忌、相互作用、副作用と、規格別の薬価・包装情報を掲載しています。

⚠ 安全サマリー

禁忌AIDS、白血病、悪性リンパ腫等併発疾患により免疫抑制状態にある患者及び先天性又は後天性免疫詳細 ↓併用禁忌免疫抑制剤 シクロスポリン サンディミュン ネオーラル タクロリムス プログラフ アザチオプ詳細 ↓主な副作用■重大な副作用 BCG感染 播種性BCG感染(頻度不明) 局所性BCG感染 異所性BCG感染詳細 ↓

監修医による解説

生きたカルメット・ゲラン菌(BCG)を用いた、表在性膀胱癌および膀胱上皮内癌に対する生物学的応答修飾剤(BRM)です。膀胱内に注入されたBCGが局所的な免疫応答を強力に惹起し、抗腫瘍効果を発揮すると考えられています。

  • 免疫抑制状態や活動性結核の患者は禁忌です。投与前に必ず確認してください。
  • 排尿痛や頻尿などの膀胱刺激症状が高頻度で発現するため、患者への十分な説明が重要です。
  • 播種性BCG感染など重篤な感染症のリスクがあるため、発熱や倦怠感等の初期症状に注意が必要です。

※ 添付文書をもとに作成し、監修医が確認した参考情報です。

監修: 大澤 亮太 医師(医療法人社団こころみ)

外用・液

用法・用量

(1)薬剤の調製
〈〉
通常、本品1本(80mg)に添付の溶剤(日本薬局方生理食塩液)2mLを加え40mg/mLの懸濁液とする。これに日本薬局方生理食塩液39mLを更に加え均等なBCG希釈液を調製する。
〈〉
通常、本品1本(40mg)に添付の溶剤(日本薬局方生理食塩液)1mLを加え40mg/mLの懸濁液とする。これに日本薬局方生理食塩液19.5mLを更に加え均等なBCG希釈液を調製する。
(2)投与方法
尿道カテーテルを膀胱内に無菌条件下で挿入し、残尿を排出した後、通常80mgのBCGを含有している希釈液を同カテーテルより膀胱内にできるだけゆっくりと注入し、原則として2時間膀胱内に保持するようにつとめる。これを通常週1回8週間繰り返す。なお、用量及び回数は症状に応じ適宜増減し、また、投与間隔も必要に応じ延長できることとする。

規格先発薬価後発薬価
40mg10613.4/瓶
80mg14643.3/瓶

効能・効果

表在性膀胱癌
膀胱上皮内癌

禁忌

AIDS、白血病、悪性リンパ腫等併発疾患により免疫抑制状態にある患者及び先天性又は後天性免疫不全の患者[本剤に対する免疫応答が低下するばかりでなく播種性BCG感染を招くおそれがある。]
HIVキャリアの患者[本剤に対する免疫応答が低下するばかりでなく播種性BCG感染を招くおそれがある。]
活動性の結核症が明白である患者[重篤な副作用を招くおそれがある。]
熱性疾患、尿路感染症又は肉眼的血尿が存在している患者[重篤な副作用を招くおそれがある。]
妊婦又は妊娠している可能性のある女性
BCG全身性過敏症反応の既往がある患者[重篤な副作用を招くおそれがある。]
免疫抑制剤及び免疫抑制量の副腎皮質ステロイド剤を投与中の患者
抗癌療法(例えば細胞傷害性薬剤療法、放射線照射)中の患者

副作用

■重大な副作用
BCG感染
播種性BCG感染(頻度不明)
局所性BCG感染
異所性BCG感染(頻度不明)
間質性肺炎(頻度不明)
全身性遅延型過敏性反応(頻度不明)
萎縮膀胱(頻度不明)
腎不全(頻度不明)
ライター症候群(結膜炎、多発性関節炎等)(頻度不明)
■その他の副作用
【10%以上】排尿痛(57.6%)頻尿(56.6%)肉眼的血尿(29.3%)尿混濁(21.2%)膀胱容量減少(18.7%)排尿困難(15.2%)、尿沈渣〔白血球〕(59.1%)尿沈渣〔赤血球〕(38.1%)尿蛋白(29.8%)尿潜血(28.7%)尿糖(10.1%)、白血球数の増加又は減少(17.5%)赤血球沈降速度の異常(14.1%)、発熱(33.8%)
【10%未満】尿道痛、残尿感、陰茎浮腫、血清クレアチニン上昇、BUN上昇、肝機能検査値異常[Al-P、AST、ALT、γ-GTP、LDHの上昇]、赤血球数の増加又は減少、血色素量減少、蕁麻疹、発疹、皮疹、倦怠感、肺炎、悪心、食欲不振、口内炎、ストレス性胃潰瘍による出血、悪寒戦慄、関節痛、下腹部痛、下腹部重圧感、消耗、衰弱
【頻度不明】膀胱タンポナーデ(膀胱内血腫による)、尿道狭窄、切迫性尿失禁、肝機能障害、ヘマトクリット減少、血小板数減少、血清総蛋白低下、血清電解質異常[Na、K、Cl]、頭痛、頭重感、咳嗽、嘔吐、下痢、体熱感、腰痛、筋肉痛、鼠径部リンパ節腫脹、結膜炎

飲み合わせ(併用禁忌)

免疫抑制剤
シクロスポリン
サンディミュン
ネオーラル
タクロリムス
プログラフ
アザチオプリン
イムラン

免疫抑制量の副腎皮質ステロイド剤抗癌療法
(例えば細胞傷害性薬剤療法、放射線照射)
,
播種性BCG感染を招くおそれがある。本剤の効果が減弱するおそれがある。
免疫抑制的治療により、患者の本剤に対する免疫応答を低下させるばかりでなく、播種性BCG感染を招くおそれがある。

よくある質問

Q. 乾燥BCG膀胱内用は何に使う薬ですか?
乾燥BCG膀胱内用は感染症(抗菌・抗真菌)に分類される医薬品で、主に「表在性膀胱癌 膀胱上皮内癌」などに用いられます。
Q. 乾燥BCG膀胱内用の用法・用量(飲み方)は?
添付文書では「(1)薬剤の調製 〈〉 通常、本品1本(80mg)に添付の溶剤(日本薬局方生理食塩液)2mLを加え40mg/mLの懸濁液とする」などとされています。実際の用法・用量は症状や年齢で異なるため、医師の指示と最新の添付文書に従ってください。
Q. 乾燥BCG膀胱内用の主な副作用は何ですか?
主な副作用として「■重大な副作用 BCG感染 播種性BCG感染(頻度不明) 局所性BCG感染 異所性BCG感染(頻度不明) 間質性肺炎(頻度不明) 全身性遅延型過敏性反応(頻度不明) 萎縮膀胱(頻度不明) 腎不全(頻度不明) ライター症候」などが報告されています。気になる症状があれば医師・薬剤師にご相談ください。
Q. 乾燥BCG膀胱内用にジェネリック(後発医薬品)はありますか?
現時点でこのデータベースに後発医薬品の登録は確認できません。
Q. 乾燥BCG膀胱内用で注意が必要な飲み合わせはありますか?
「免疫抑制剤 シクロスポリン サンディミュン ネオーラル タクロリムス プログラフ アザチオプリン イムラン 等 免疫抑制量の副腎皮質ステロイド剤抗癌療法 (例えば細胞傷害性薬剤療法、放射線照射) , 播種性BCG感染を招」など併用に注意が必要な薬剤があります。服用中の薬は必ず医師・薬剤師にお伝えください。
出典: 添付文書情報は 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)の提供データに基づきます。基本情報・薬価は厚生労働省 薬価基準、包装は MEDIS HOT コードマスターによります。
📄 添付文書(PMDA・PDF)を開く免責事項・出典について

本ページは医療従事者向けの参考情報です。診断・処方・服薬の最終判断は最新の添付文書および医師・薬剤師の判断によってください。
監修: 大澤 亮太(精神保健指定医/医療法人社団こころみ 理事長) 免責事項薬事典で検索