SGLT2阻害薬

腎臓での糖の再吸収を抑え、余分な糖を尿に排出して血糖を下げる薬です。現在 5 成分を掲載しています。

SGLT2阻害薬とは

SGLT2阻害薬は、腎臓で尿から糖が体に再び吸収される仕組み(SGLT2)をおさえる薬です。これにより余分な糖を尿として排出し、血糖値を下げます。2型糖尿病に用いられるほか、心不全や慢性腎臓病に対する効果も知られており、糖尿病以外の目的で使われることもあります。血糖を下げるだけでなく、心不全や腎臓を守る働きも注目されている比較的新しい薬です。

SGLT2阻害薬のポイント

監修: 大澤 亮太 医師(医療法人社団こころみ)

主な薬と選び方

SGLT2阻害薬には、作用の持続や適応となる病態(糖尿病、心不全、慢性腎臓病)の範囲に違いがあるものがあります。血糖の状態に加え、心臓や腎臓の状態、合併症の有無に応じて使い分けられます。1日1回の服用が一般的で、目的に合わせて医師が選びます。SGLT2阻害薬の中では、適応(心不全・慢性腎臓病)に違いがあり、糖尿病に加えて心臓や腎臓の状態も考慮して選ばれます。

副作用と注意点

尿に糖が出ることで、尿路感染や性器の感染が起こりやすくなることがあります。尿量が増えるため脱水にも注意が必要です。発熱や食事がとれない日(シックデイ)や手術前は休薬を検討します。まれに重い合併症もあり、強い体調不良時は早めに受診してください。尿路・性器の感染や脱水、まれに血糖が高くなくても起こるケトアシドーシスに注意します。発熱・下痢などで食べられない日は休薬を検討します。

セルフケア・生活の工夫

こまめな水分補給で脱水を防ぎ、陰部を清潔に保つと感染予防になります。体調不良で食べられない日(シックデイ)は服用の可否を相談してください。

📌 受診・相談の目安

強い口の渇き・尿の異常・気分不良(脱水やケトアシドーシス)、陰部の強い痛み・腫れ、発熱があるときはすぐ受診してください。

主に使われる病気・症状

2型糖尿病心不全

この種類の薬の違いを比較

関連するけんさ値

関連する基礎ガイド(くわしい解説)

← 薬の種類の一覧へ

SGLT2阻害薬に分類される主な薬剤

よくある質問

Q. 体調が悪く食事がとれない日はどうしますか。
脱水などを避けるため休薬を検討することがあります。あらかじめシックデイの対応を医師に確認しておいてください。
Q. 水分はどのくらいとればよいですか。
尿量が増えるため、こまめな水分補給が勧められることがあります。適切な量は病状によるため医師に相談してください。
Q. 陰部のかゆみや違和感が出ました。
感染が起きていることがあります。気になる症状が続くときは自己判断せず、医師や薬剤師に相談してください。
Q. 体重が減ることがありますか。
糖が尿に出ることで体重が変化することがあります。気になる変化があるときは医師に相談してください。
Q. 水分はどのくらいとればよいですか
脱水を防ぐためこまめな水分補給が大切です。具体的な量は体調や持病により異なるため医師にご相談ください。
Q. 食事がとれない日は
シックデイのときは休薬が必要なことがあります。対応をあらかじめ確認しておきましょう。

本ページは患者さん・ご家族向けの一般的な情報提供です。個別の診断・治療に代わるものではありません。実際の判断は医師・薬剤師にご相談ください。 免責事項薬を検索