こころみ薬事典

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全科

カプトプリル

先発: カプトリル

薬効分類: 循環器

カプトプリルは循環器に分類される医薬品です。主な適応は「本態性高血圧症 腎性高血圧症 腎血管性高血圧症 悪性高血圧」など。本ページではPMDA添付文書に基づく用法・用量、禁忌、相互作用、副作用と、規格別の薬価・包装情報を掲載しています。

⚠ 安全サマリー

禁忌本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 血管性浮腫の既往歴のある患者(アンジオテンシン変換詳細 ↓併用禁忌デキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテ詳細 ↓主な副作用■重大な副作用 血管性浮腫(頻度不明) 汎血球減少、無顆粒球症(いずれも頻度不明) 急性腎障詳細 ↓

監修医による解説

カプトプリルは、世界で初めて開発された経口アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬です。レニン-アンジオテンシン系を抑制し、末梢血管抵抗を減少させることで降圧効果を発揮します。本態性高血圧症および腎性高血圧症の治療に用いられます。

  • 重大な副作用として血管性浮腫があり、既往歴のある患者には禁忌です。
  • ACE阻害薬に特徴的な副作用である空咳や、味覚異常が発現することがあります。
  • 腎機能障害や高カリウム血症を引き起こす可能性があるため、定期的な検査が必要です。

※ 添付文書をもとに作成し、監修医が確認した参考情報です。

監修: 大澤 亮太 医師(医療法人社団こころみ)

内服・錠

用法・用量

通常、成人に1日37.5~75mgを3回に分割経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。なお、重症例においても1日最大投与量は150mgまでとする。

規格先発薬価後発薬価
12.5mg8.3/錠
25mg9.6/錠

内服・カプセル

用法・用量

通常、成人1回1~2カプセル、1日2回(カプトプリルとして37.5~75mg)経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、重症本態性高血圧症及び腎性高血圧症の患者では1回1カプセル、1日1~2回(カプトプリルとして18.75~37.5mg)から投与を開始することが望ましい。

規格先発薬価後発薬価
18.75mg21.2/カプセル

内服・細粒

用法・用量

通常、成人に1日37.5~75mgを3回に分割経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。なお、重症例においても1日最大投与量は150mgまでとする。

規格先発薬価後発薬価
5%17.2/g

効能・効果

本態性高血圧症
腎性高血圧症
腎血管性高血圧症
悪性高血圧

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
血管性浮腫の既往歴のある患者(アンジオテンシン変換酵素阻害剤等の薬剤による血管性浮腫、遺伝性血管性浮腫、後天性血管性浮腫、特発性血管性浮腫等)[高度の呼吸困難を伴う血管性浮腫を発現するおそれがある。]
デキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシスを施行中の患者
アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜(AN69)を用いた血液透析施行中の患者
妊婦又は妊娠している可能性のある女性
アリスキレンフマル酸塩を投与中の糖尿病患者(ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)
アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物)を投与中の患者、あるいは投与中止から36時間以内の患者

副作用

■重大な副作用
血管性浮腫(頻度不明)
汎血球減少、無顆粒球症(いずれも頻度不明)
急性腎障害、ネフローゼ症候群(いずれも頻度不明)
高カリウム血症(頻度不明)
天疱瘡様症状(頻度不明)
狭心症、心筋梗塞、うっ血性心不全、心停止(いずれも頻度不明)
アナフィラキシー(頻度不明)
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、剥脱性皮膚炎(いずれも頻度不明)
錯乱(頻度不明)
膵炎(頻度不明)
■その他の副作用
【0.1~1%未満注1)】白血球減少、BUN上昇、血清クレアチニン上昇、発疹注2)、そう痒、味覚の異常、頭痛、めまい、食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、AST上昇、ALT上昇、―、血清カリウム値の上昇
【0.1%未満注1)】貧血、好酸球増多、血小板減少、蛋白尿、蕁麻疹、光線過敏症、―、頭重感、眠気、胃部不快感、腹痛、γ-GTP上昇、ALP上昇、LDH上昇、肝障害、起立性低血圧、動悸、胸痛、胸部不快感、レイノー様症状、咳嗽、脱力感、発熱、筋肉痛、口渇、口内炎、歯痛の増強、知覚異常、嗄声、四肢のしびれ感、顔面潮紅、クームス試験の陽性例、抗核抗体の陽性例
【頻度不明】―、黄疸、息切れ、低血糖

飲み合わせ(併用禁忌)

デキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシスの施行
リポソーバー、イムソーバTR、セルソーバ
ショックを起こすことがある。
陰性に荷電したデキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートによりブラジキニンの産生が刺激される。さらに本剤が、ブラジキニンの代謝を抑制するため、ブラジキニンの血中濃度が上昇し、ショックを誘発すると考えられている。
アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜(AN69)を用いた透析
アナフィラキシーを発現することがある。
陰性に荷電したAN69によりブラジキニンの産生が刺激される。さらに本剤が、ブラジキニンの代謝を抑制するため、ブラジキニンの血中濃度が上昇し、アナフィラキシーを誘発すると考えられている。
アリスキレンフマル酸塩
ラジレス(糖尿病患者に使用する場合。ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く。)
,
非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。
レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。
アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)
サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物(エンレスト)
血管性浮腫があらわれるおそれがある。本剤投与終了後にARNIを投与する場合は、本剤の最終投与から36時間後までは投与しないこと。また、ARNIが投与されている場合は、少なくとも本剤投与開始36時間前に中止すること。
併用により相加的にブラジキニンの分解が抑制され、ブラジキニンの血中濃度が上昇する可能性がある。

この薬が使われる主な病気・症状

高血圧症

よくある質問

Q. カプトプリルは何に使う薬ですか?
カプトプリルは循環器に分類される医薬品で、主に「本態性高血圧症 腎性高血圧症 腎血管性高血圧症 悪性高血圧」などに用いられます。
Q. カプトプリルの用法・用量(飲み方)は?
添付文書では「通常、成人に1日37.5~75mgを3回に分割経口投与する」などとされています。実際の用法・用量は症状や年齢で異なるため、医師の指示と最新の添付文書に従ってください。
Q. カプトプリルの主な副作用は何ですか?
主な副作用として「■重大な副作用 血管性浮腫(頻度不明) 汎血球減少、無顆粒球症(いずれも頻度不明) 急性腎障害、ネフローゼ症候群(いずれも頻度不明) 高カリウム血症(頻度不明) 天疱瘡様症状(頻度不明) 狭心症、心筋梗塞、うっ血性心不全」などが報告されています。気になる症状があれば医師・薬剤師にご相談ください。
Q. カプトプリルにジェネリック(後発医薬品)はありますか?
現時点でこのデータベースに後発医薬品の登録は確認できません。
Q. カプトプリルで注意が必要な飲み合わせはありますか?
「デキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシスの施行 リポソーバー、イムソーバTR、セルソーバ ショックを起こすことがある」など併用に注意が必要な薬剤があります。服用中の薬は必ず医師・薬剤師にお伝えください。
出典: 添付文書情報は 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)の提供データに基づきます。基本情報・薬価は厚生労働省 薬価基準、包装は MEDIS HOT コードマスターによります。
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本ページは医療従事者向けの参考情報です。診断・処方・服薬の最終判断は最新の添付文書および医師・薬剤師の判断によってください。
監修: 大澤 亮太(精神保健指定医/医療法人社団こころみ 理事長) 免責事項薬事典で検索