こころみ薬事典

こころみ薬事典

全科

モルヒネ

先発: アンペック

モルヒネの医薬品情報です。主な適応は「激しい疼痛を伴う各種癌における鎮痛」など。本ページではPMDA添付文書に基づく用法・用量、禁忌、相互作用、副作用と、規格別の薬価・包装情報を掲載しています。

⚠ 安全サマリー

禁忌重篤な呼吸抑制のある患者[呼吸抑制を増強する詳細 ↓併用禁忌ナルメフェン塩酸塩水和物 セリンクロ 本剤の離脱症状があらわれるおそれがある詳細 ↓主な副作用■重大な副作用 ショック(頻度不明) 依存性(頻度不明) 呼吸抑制(0.7%) 錯乱(1.7詳細 ↓

監修医による解説

代表的な医療用麻薬(オピオイド)で、がんの痛みや強い痛み、がんに伴う呼吸困難に用いられます。痛みの伝達を強力に抑えます。

  • 便秘はほぼ必発で、下剤を併用します。悪心・眠気は数日で慣れることが多いです。
  • 痛みに対して適切に使えば依存は問題になりにくいとされます。自己中断しません。
  • 強い眠気・呼吸が浅いなどはサインで、速やかに連絡します。

監修: 大澤 亮太 医師(医療法人社団こころみ)

内服・錠

用法・用量

通常、成人にはモルヒネ硫酸塩水和物として1日20~120mgを2回に分割経口投与する。なお、初回量は10mgとすることが望ましい。症状に応じて適宜増減する。

規格先発薬価後発薬価
10mg152.1/錠
30mg713.5/錠
60mg1288.1/錠

内服・カプセル

用法・用量

モルヒネ硫酸塩水和物として、通常、成人1日20~120mgを2回に分割経口投与する。なお、初回量は10mgとすることが望ましい。症状に応じて適宜増減する。

規格先発薬価後発薬価
10mg236.1/カプセル
30mg632.4/カプセル
60mg1173.6/カプセル

内服・細粒

用法・用量

モルヒネ硫酸塩水和物として、通常、成人1日20~120mgを2回に分割経口投与する。なお、初回量は10mgとすることが望ましい。症状に応じて適宜増減する。

規格先発薬価後発薬価
2%397.9/g
6%1046.5/g
10mg198.4〜・1社
30mg528.3〜・1社

内服・内用

規格先発薬価後発薬価
規格不明2243.8/g

注射

用法・用量

〈皮下及び静脈内投与の場合〉
通常、成人には、モルヒネ塩酸塩水和物として、1回5~10mgを皮下に注射する。また、麻酔の補助として、静脈内に注射することもある。なお、年齢、症状により適宜増減する。中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛において持続点滴静注又は持続皮下注する場合には、通常、成人には、モルヒネ塩酸塩水和物として、1回50~200mgを投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
〈硬膜外投与の場合〉
通常、成人には、モルヒネ塩酸塩水和物として、1回2~6mgを硬膜外腔に注入する。なお、年齢、症状により適宜増減する。硬膜外腔に持続注入する場合は、通常、成人には、モルヒネ塩酸塩水和物の1日量として2~10mgを投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
〈くも膜下投与の場合〉
通常、成人には、モルヒネ塩酸塩水和物として、1回0.1~0.5mgをくも膜下腔に注入する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

規格先発薬価後発薬価
10mg305/管305〜・3社
50mg1313/管1371〜・3社
100mg2576〜・1社
200mg4717/管4744〜・4社

効能・効果

激しい疼痛を伴う各種癌における鎮痛

禁忌

重篤な呼吸抑制のある患者[呼吸抑制を増強する。]
気管支喘息発作中の患者[気道分泌を妨げる。]
重篤な肝機能障害のある患者
慢性肺疾患に続発する心不全の患者[呼吸抑制や循環不全を増強する。]
痙攣状態(てんかん重積症、破傷風、ストリキニーネ中毒)にある患者[脊髄の刺激効果があらわれる。]
急性アルコール中毒の患者[呼吸抑制を増強する。]
本剤の成分及びアヘンアルカロイドに対し過敏症の患者
出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢のある患者では、症状の悪化、治療期間の延長を来すおそれがある。]
ナルメフェン塩酸塩水和物を投与中又は投与中止後1週間以内の患者

副作用

■重大な副作用
ショック(頻度不明)
依存性(頻度不明)
呼吸抑制(0.7%)
錯乱(1.7%)、せん妄(頻度不明)
無気肺(頻度不明)、気管支痙攣(頻度不明)、喉頭浮腫(頻度不明)
麻痺性イレウス(頻度不明)、中毒性巨大結腸(頻度不明)
肝機能障害(頻度不明)
■その他の副作用
【5%以上】眠気・傾眠(11.2%)、便秘(13.3%)、悪心(14.3%)、嘔吐、口渇
【5%未満】不安定感、意識障害、発汗、めまい、視調節障害等、食欲不振
【頻度不明】発疹、そう痒感等、不整脈、血圧変動、顔面潮紅等、不穏、不安、興奮、痛覚過敏、アロディニア、排尿障害、頭蓋内圧の亢進

飲み合わせ(併用禁忌)

ナルメフェン塩酸塩水和物
セリンクロ
本剤の離脱症状があらわれるおそれがある。また、本剤の効果が減弱するおそれがある。
μオピオイド受容体拮抗作用により、本剤の作用が競合的に阻害される。

同成分・同種薬(がん疼痛治療剤)

くわしい解説(薬の種類・基礎ガイド)

オピオイド鎮痛薬痛み止め(鎮痛薬)の種類と選び方

よくある質問

Q. モルヒネは何に使う薬ですか?
モルヒネは主に「激しい疼痛を伴う各種癌における鎮痛」などに用いられます。
Q. モルヒネの用法・用量(飲み方)は?
添付文書では「通常、成人にはモルヒネ硫酸塩水和物として1日20~120mgを2回に分割経口投与する」などとされています。実際の用法・用量は症状や年齢で異なるため、医師の指示と最新の添付文書に従ってください。
Q. モルヒネの主な副作用は何ですか?
主な副作用として「■重大な副作用 ショック(頻度不明) 依存性(頻度不明) 呼吸抑制(0.7%) 錯乱(1.7%)、せん妄(頻度不明) 無気肺(頻度不明)、気管支痙攣(頻度不明)、喉頭浮腫(頻度不明) 麻痺性イレウス(頻度不明)、中毒性巨」などが報告されています。気になる症状があれば医師・薬剤師にご相談ください。
Q. モルヒネにジェネリック(後発医薬品)はありますか?
後発医薬品(ジェネリック)があります。
Q. モルヒネで注意が必要な飲み合わせはありますか?
「ナルメフェン塩酸塩水和物 セリンクロ 本剤の離脱症状があらわれるおそれがある」など併用に注意が必要な薬剤があります。服用中の薬は必ず医師・薬剤師にお伝えください。
出典: 添付文書情報は 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)の提供データに基づきます。基本情報・薬価は厚生労働省 薬価基準、包装は MEDIS HOT コードマスターによります。
📄 添付文書(PMDA・PDF)を開く免責事項・出典について

本ページは医療従事者向けの参考情報です。診断・処方・服薬の最終判断は最新の添付文書および医師・薬剤師の判断によってください。
監修: 大澤 亮太(精神保健指定医/医療法人社団こころみ 理事長) 免責事項薬事典で検索