気分安定薬

双極性障害の気分の波を安定させる薬で、てんかんに用いるものもあります。現在 4 成分を掲載しています。

気分安定薬とは

気分安定薬は、双極性障害でみられる気分の波(高揚と落ち込み)をおだやかにし、安定させることを目指す薬です。気分の上がりすぎや下がりすぎをおさえ、再発を防ぐ目的でも用いられます。もともとてんかんの治療に使われる成分が含まれるものもあり、脳の神経の働きを整えるように作用するとされます。気分の波をおさえる薬で、双極性障害の躁・うつの改善や再発予防に用いられます。

気分安定薬のポイント

監修: 大澤 亮太 医師(医療法人社団こころみ)

主な薬と選び方

気分安定薬にはいくつかの種類があり、効き方や注意すべき副作用、必要な検査が異なります。たとえばリチウムは血液中の濃度管理が重要で、定期的な採血が必要とされます。選ぶ際は、症状の特徴、体質や持病、必要な検査、ほかの薬との関係が考慮されます。合う薬や使い方には個人差があるため、医師と相談しながら調整します。気分安定薬は、躁・うつ・維持のどの時期かや、腎・甲状腺・肝機能などに応じて選ばれ、定期的な検査が必要です。

副作用と注意点

薬の種類により、手のふるえ、のどの渇き、吐き気、眠気などがみられることがあります。リチウムなどは脱水や他の薬との組み合わせで体内濃度が変わりやすく注意が必要です。指示された血液検査は必ず受けてください。急に中止すると気分の波が戻ることがあるため、自己判断でやめず、体調の変化があるときは早めに相談してください。薬により、血中濃度・腎/甲状腺・肝機能・皮膚障害などの注意点が異なり、定期的な検査が必要です。妊娠に関しては事前に相談し、自己判断で中止しません。

セルフケア・生活の工夫

血中濃度の管理が必要な薬があり、定期的な採血と水分・塩分を安定させる生活が大切です。手のふるえ・強い口の渇きは相談してください。

📌 受診・相談の目安

強い口の渇き・手のふるえ・吐き気・意識のぼんやり(中毒のサイン)があれば、すぐ受診してください。脱水時は特に注意を。

主に使われる病気・症状

てんかん

この種類の薬の違いを比較

もっと詳しく(解説記事)

← 薬の種類の一覧へ

気分安定薬に分類される主な薬剤

よくある質問

Q. なぜ採血が必要なのですか。
薬によっては血液中の濃度や体への影響を確認することが安全に使ううえで重要です。指示された血液検査は欠かさず受けるようにしてください。
Q. 脱水に注意と言われるのはなぜですか。
脱水で体内の薬の濃度が高まり、副作用が出やすくなることがあります。水分補給を心がけ、下痢や発熱が続くときは医師に相談してください。
Q. 調子がよくてもやめてはいけませんか。
安定していても続けることで再発を防げる場合があります。中止の時期や方法は自己判断せず、必ず医師に相談してください。
Q. 他の薬や市販薬と併用できますか。
飲み合わせで作用が変わることがあります。痛み止めなどの市販薬を含め、併用前に医師や薬剤師に確認してください。
Q. 気分が安定したらやめてよいですか
再発を防ぐため続けることが多い薬です。自己判断の中止は再発につながりやすいので医師と相談してください。
Q. 血液検査はなぜ必要ですか
薬によっては血中濃度の測定が必要です。指示された検査は必ず受けてください。

本ページは患者さん・ご家族向けの一般的な情報提供です。個別の診断・治療に代わるものではありません。実際の判断は医師・薬剤師にご相談ください。 免責事項薬を検索