リン吸着薬(高リン血症の薬)
腎臓の働きが低下すると血液中のリンが上がりやすくなり、骨や血管に悪影響が出ます。リン吸着薬は、食事に含まれるリンが腸から吸収されるのを抑えて血中リンを下げる薬です。現在 6 成分を掲載しています。
リン吸着薬(高リン血症の薬)とは
リン吸着薬は、腎臓の働きが低下したときに上がりやすい血液中のリンを下げる薬です。食事に含まれるリンが腸から吸収されるのを抑えます。リンが高い状態が続くと骨がもろくなったり、血管の石灰化が進んだりするため、透析中の方や慢性腎臓病の方で用いられます。
主な薬と選び方
カルシウムを含むもの(沈降炭酸カルシウム)と含まないもの(セベラマー・ビキサロマー・炭酸ランタン・鉄を含むもの)があり、血中カルシウムや鉄の状態、便通、飲みやすさをふまえて選ばれます。鉄を含むものは便が黒くなることがあります。
副作用と注意点
食事の直前や食事中に飲むことが効果のポイントで、食事と関係なく飲むと十分に効きません。便秘・下痢・お腹の張りが出ることがあります。一部の薬(抗菌薬・甲状腺薬・骨粗鬆症薬など)の吸収を下げるため、飲む時間をずらすことがあります。
セルフケア・生活の工夫
リンの多い食品(加工食品・乳製品・練り製品など)の取り方を管理することが、薬とあわせて大切です。食事療法は管理栄養士・医療者と相談しましょう。
📌 受診・相談の目安
飲むタイミングが守れない・強い便秘や下痢が続くときは相談してください。検査値に応じて薬が調整されます。
主に使われる病気・症状
高リン血症 / 透析中の方の薬 / 慢性腎臓病(CKD)
関連するけんさ値
関連する基礎ガイド(くわしい解説)
リン吸着薬(高リン血症の薬)に分類される主な薬剤
よくある質問
Q. いつ飲みますか?
食事の直前や食事中に飲みます。食事と関係なく飲むと十分に効きません。
Q. 飲み忘れたら?
その食事のリンは吸着できません。次の食事のときに通常どおり飲んでください。まとめ飲みはしません。
Q. 便が黒くなりました
鉄を含むタイプで起こることがあります。心配なときは相談してください。
Q. 食事制限も必要ですか?
リンの多い食品の管理もあわせて大切です。栄養指導を受けると役立ちます。
本ページは患者さん・ご家族向けの一般的な情報提供です。個別の診断・治療に代わるものではありません。実際の判断は医師・薬剤師にご相談ください。 免責事項 / 薬を検索
リン吸着薬(高リン血症の薬)のポイント
監修: 大澤 亮太 医師(医療法人社団こころみ)