こころみ薬事典

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全科

ジルチアゼム

先発: ヘルベッサー

薬効分類: 循環器

ジルチアゼムは循環器に分類される医薬品です。主な適応は「狭心症、異型狭心症 本態性高血圧症(軽症~中等症)」など。本ページではPMDA添付文書に基づく用法・用量、禁忌、相互作用、副作用と、規格別の薬価・包装情報を掲載しています。

⚠ 安全サマリー

禁忌重篤なうっ血性心不全の患者〔心不全症状を悪化させるおそれがある詳細 ↓併用禁忌アスナプレビル(スンベプラ) ダクラタスビル塩酸塩/アスナプレビル/ベクラブビル塩酸塩(ジメ詳細 ↓主な副作用■重大な副作用 完全房室ブロック、高度徐脈等(いずれも頻度不明) うっ血性心不全(頻度不明)詳細 ↓

監修医による解説

非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬で、血管を広げるとともに心拍をおさえ、高血圧・狭心症・頻脈性不整脈に用いられます。

  • 脈が遅くなる・便秘などが出ることがあります。
  • 一部の薬と相互作用があり、併用薬を医師・薬剤師に伝えます。
  • グレープフルーツで作用が強まることがあります。

監修: 大澤 亮太 医師(医療法人社団こころみ)

内服・錠

用法・用量

〈狭心症、異型狭心症〉
通常、成人にはジルチアゼム塩酸塩として1回30mgを1日3回経口投与する。効果不十分な場合には、1回60mgを1日3回まで増量することができる。
〈本態性高血圧症(軽症~中等症)〉
通常、成人にはジルチアゼム塩酸塩として1回30~60mgを1日3回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

規格先発薬価後発薬価
30mg7.3/錠5.9〜・1社
60mg9.2/錠6.1〜・2社

内服・カプセル

用法・用量

〈狭心症、異型狭心症〉
通常、成人にはジルチアゼム塩酸塩として1日1回100mgを経口投与する。効果不十分な場合には、1日1回200mgまで増量することができる。
〈本態性高血圧症(軽症~中等症)〉
通常、成人にはジルチアゼム塩酸塩として1日1回100~200mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

規格先発薬価後発薬価
100mg16.7/カプセル10.4〜・3社
200mg31.4/カプセル17.6〜・2社

注射

用法・用量

本剤(ジルチアゼム塩酸塩として10mg又は50mg)は、5mL以上の生理食塩液又はブドウ糖注射液に用時溶解し、次のごとく投与する。
〈頻脈性不整脈(上室性)〉
通常、成人にはジルチアゼム塩酸塩として1回10mgを約3分間で緩徐に静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
〈手術時の異常高血圧の救急処置〉
1回静注の場合:通常、成人にはジルチアゼム塩酸塩として1回10mgを約1分間で緩徐に静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。点滴静注の場合:通常、成人には1分間に体重kg当たりジルチアゼム塩酸塩として5~15μgを点滴静注する。目標値まで血圧を下げ、以後血圧をモニターしながら点滴速度を調節する。
〈高血圧性緊急症〉
通常、成人には1分間に体重kg当たりジルチアゼム塩酸塩として5~15μgを点滴静注する。目標値まで血圧を下げ、以後血圧をモニターしながら点滴速度を調節する。
〈不安定狭心症〉
通常、成人には1分間に体重kg当たりジルチアゼム塩酸塩として1~5μgを点滴静注する。投与量は低用量から開始し、患者の病態に応じて適宜増減するが、最高用量は1分間に体重kg当たり5μgまでとする。

規格先発薬価後発薬価
10mg212/瓶104〜・1社
50mg561/瓶282〜・1社
250mg1852/瓶1009〜・1社

効能・効果

狭心症、異型狭心症
本態性高血圧症(軽症~中等症)

禁忌

重篤なうっ血性心不全の患者〔心不全症状を悪化させるおそれがある。〕
2度以上の房室ブロック、洞不全症候群(持続性の洞性徐脈(50拍/分未満)、洞停止、洞房ブロック等)のある患者〔本剤の心刺激生成抑制作用、心伝導抑制作用が過度にあらわれるおそれがある。〕
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
妊婦又は妊娠している可能性のある女性
アスナプレビルを含有する製剤、イバブラジン塩酸塩、ロミタピドメシル酸塩を投与中の患者

副作用

■重大な副作用
完全房室ブロック、高度徐脈等(いずれも頻度不明)
うっ血性心不全(頻度不明)
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、紅皮症(剥脱性皮膚炎)、急性汎発性発疹性膿疱症(いずれも頻度不明)
肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
■その他の副作用
【0.1~5%未満】徐脈、房室ブロック、顔面潮紅、めまい、動悸、浮腫、倦怠感、頭痛、頭重感、脱力感、眠気、不眠、AST上昇、ALT上昇、発疹、そう痒、多形性紅斑様皮疹、胃部不快感、便秘、腹痛、胸やけ、嘔気、軟便、下痢、口渇
【0.1%未満】洞停止、血圧低下、胸痛、黄疸、蕁麻疹、食欲不振
【頻度不明】洞房ブロック、パーキンソン様症状、こむらがえり、ALP上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇、肝腫大、光線過敏症、膿疱、血小板減少、白血球減少、歯肉肥厚、女性化乳房、しびれ

飲み合わせ(併用禁忌)

アスナプレビル(スンベプラ)
ダクラタスビル塩酸塩/アスナプレビル/ベクラブビル塩酸塩(ジメンシー)
アスナプレビルの血中濃度が上昇する。肝胆道系の副作用が発現し、また重症化するおそれがある。
本剤がCYP3Aを阻害することにより、左記薬剤の代謝が阻害される。
イバブラジン塩酸塩(コララン)
過度の徐脈があらわれることがある。
本剤がCYP3Aを阻害することにより、左記薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇する。左記薬剤の心拍数減少作用を相加的に増強する。
ロミタピドメシル酸塩(ジャクスタピッド)
ロミタピドメシル酸塩の血中濃度が著しく上昇するおそれがある。
本剤がCYP3Aを阻害することにより、左記薬剤の代謝が阻害される。

同成分・同種薬(カルシウム拮抗薬)

くわしい解説(薬の種類・基礎ガイド)

カルシウム拮抗薬(CCB)降圧薬(血圧の薬)の種類と選び方家庭血圧の測り方と高血圧の薬

この薬が使われる主な病気・症状

高血圧症狭心症

よくある質問

Q. ジルチアゼムは何に使う薬ですか?
ジルチアゼムは循環器に分類される医薬品で、主に「狭心症、異型狭心症 本態性高血圧症(軽症~中等症)」などに用いられます。
Q. ジルチアゼムの用法・用量(飲み方)は?
添付文書では「〈狭心症、異型狭心症〉 通常、成人にはジルチアゼム塩酸塩として1回30mgを1日3回経口投与する」などとされています。実際の用法・用量は症状や年齢で異なるため、医師の指示と最新の添付文書に従ってください。
Q. ジルチアゼムの主な副作用は何ですか?
主な副作用として「■重大な副作用 完全房室ブロック、高度徐脈等(いずれも頻度不明) うっ血性心不全(頻度不明) 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necroly」などが報告されています。気になる症状があれば医師・薬剤師にご相談ください。
Q. ジルチアゼムにジェネリック(後発医薬品)はありますか?
後発医薬品(ジェネリック)があります。
Q. ジルチアゼムで注意が必要な飲み合わせはありますか?
「アスナプレビル(スンベプラ) ダクラタスビル塩酸塩/アスナプレビル/ベクラブビル塩酸塩(ジメンシー) アスナプレビルの血中濃度が上昇する」など併用に注意が必要な薬剤があります。服用中の薬は必ず医師・薬剤師にお伝えください。
出典: 添付文書情報は 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)の提供データに基づきます。基本情報・薬価は厚生労働省 薬価基準、包装は MEDIS HOT コードマスターによります。
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本ページは医療従事者向けの参考情報です。診断・処方・服薬の最終判断は最新の添付文書および医師・薬剤師の判断によってください。
監修: 大澤 亮太(精神保健指定医/医療法人社団こころみ 理事長) 免責事項薬事典で検索